70年代初期のD-45のイメージを再現！

アコースティック・ギターの名器中の名器マーティンD-45。戦時中に生産中止となっていましたが、1968年に再生産されるや、フォークとロックの融合の波に乗って、CSNYを筆頭に数々のスター・ミュージシャンが使い始めました。間もなくフォーク・ブームに沸いた日本では、加藤和彦、ガロ、石川鷹彦、坂庭省悟、猫、杉田二郎、かぐや姫らが使用。フォーク・ファン垂涎のアイテムとなりました。その後もアルフィー、福山雅治、小渕健太郎、草野マサムネらのアーティスト達が愛用しており、世代を超えて高い評価を得ています。
1975年にセンセーションを起こした『Made in U.S.A. Catalog』にもマーティン・ギターが紹介されました。写真は1972年のマーティン・カタログから転載された物でした。D-45はギターのロールス・ロイスと称されることがありますが、D-45とD-41は最高級車の代名詞ロールス・ロイスの前に置かれていたのが象徴的でした。
今回ご紹介するこちらの商品は、トップにジャーマン・スプルースが採用された1970年代初期のD-45をイメージさせるカスタム・モデル。アコースティック・ギター・マガジン2023年3月号のD-45特集にも執筆している当店スタッフ渾身のアイテムです。
現在マーティンにはジャーマン・スプルースの選択肢がありませんが、同じヨーロッパ系のイタリアン・アルパイン・スプルースをトップに採用いたしました。もちろんプレミアム・グレードです。幾分丸みを帯びたヘッドストック、通称ミルク・ボトルと呼ばれるグローヴァーのヴィンテージ復刻版のロトマティック・ペグ、ナット幅42.9mmのロー・プロファイル・ネック、ベベルド・エッジのブラック・ピックガード、クリア・トナーをフィーチャー。極力当時の雰囲気に近づけるようにいたしました。ジャーマン・スプルース期の製品は、白味を帯びたトップとブラック・ピックガードのコントラストが印象的でした。こちらの商品もまさにそのイメージです。
なおトップ・ブレースは現行品同様のフォワードシフト、スキャロップド仕様としております。より明瞭な音色をお楽しみいただけます。
また付属するハード・ケースは、70年代と仕様は異なりますがブルー・ケースとしました。
往年のファンにはかつて楽器店で眺めたD-45のようなルックスがノスタルジックに感じられ、オープン・ペグ、べっ甲柄ピックガード、エイジング・トナーをフィーチャーした現在の製品に見慣れた若い世代の方には新鮮に映るかもしれません。
とろけるような音色に思わずうっとりさせられます。明瞭なレスポンスですが、ゆとり、まろやかさを感じさせてくれます。もちろんD-45らしいダイナミック・レンジの広さ、深いレゾナンス、豊かなサスティンも存分にお楽しみいただけます。至福の時間をお楽しみいただける自信作です。お近くにお住まいの方は、是非一度お手にとってお確かめくださいませ。

主な仕様

Top Material: Italian Alpine Spruce/Premium Grade
Top Bracing: Forward Shifted Scalloped
Back＆Side Material: East Indian Rosewood/Premium
Neck Material: Genuine Mahogany
Neck Profile: Low Profile
Neck Taper: Standard Taper
Scale Length: 25.4”
Nut Width: 1 11/16”
Tuning Machine: Grover Gold 102-GV Vintage Style
Fingerboard＆Bridge Material: Black Ebony
Top Color: Clear
■保証 ： 36ヶ月
■シリアル：2860752