M0951●明治和本●曲亭馬琴戯作序文集 渡部白鴎 明治11年 文芸

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曲亭馬琴戯作序文集
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】渡部白鴎(温)編・序。
【年代等】明治11年8月序・刊。[東京]編者蔵板。稲田佐兵衛売出。
【備考】分類「文芸」。馬琴の小説序文集といふものが、管見に入つた限り二種類刊行されてゐる。一つは明治十一年渡辺白鴎の纂輯で、『曲亭馬琴戯作序文集』と題され、半紙判一冊に「皿屋敷浮名の染付」以下「女郎花五色石台」続篇まで、計五十六篇の序文が収めてある。/これらの書物は元来、どういふ要求から生れたものであらうか。それは内容の梗概を知る便宜とか、作者の内幕を覗く興味とかも手伝つてはゐようが、根本は一種の美文集もしくは文範として扱はれたものと認められるので、現に前者には「行文の巧なる句調のおもしろき手巻を置く能はず」といふやうな言葉が添へられて、このことを立証してゐるのである。(中略)/一体小説に序文を添へることは、いつどこから起つた習慣であるのか詳らかにしないが、『文体明弁』に「按、爾雅云、序、緒也、字亦作レ叙、言下其善叙二事理次第一有レ序、若中絲之緒上也」と見えるやうに、それは内容の筋道や順序を説明して読者を導く糸口にするのが役目らしい。しかしこれは解釈次第でいくらでも拡大してみることが出来るので、やがて一種の装飾として工夫をこらす傾向も自ら生じて、馬琴の場合も或は漢文を用ひたり或は和歌・俳句を挿んだりして、作者の身上話や創作の苦心談などまで盛り込まうとしてゐる。今日となつてはもう馬琴の序文集に表現の模範を求めることは不可能にしても、それを彼の伝記や作品を究める一助としてならば役立てられるし、さらにそれよりも序文を中心として跋や附言や自評をも加へ、これらを一つの観点から照らし出したならば、とくに議論好きな彼の小説論を作者自身の言葉で構成してみることが出来よう。その方面からこそこの材料は最も活用され、そこに馬琴序文集の新しい意義も見出だされるのではなからうか(古川久「馬琴の序文集」(日本文學報國會編『國文學叢話』、青磁社、昭和19年))。
★原装・題簽付き・状態良好(欄外余白部数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、1~3】。

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