【絶版・激レア】記憶の部屋 : 印刷時代の文学的-図像学的モデル

  • 商品説明・詳細

  • 送料・お届け

商品情報

「記憶の部屋 : 印刷時代の文学的-図像学的モデル」
伊藤 博明 / Lina Bolzoni / 足達 薫
定価: ¥ 7500

★序論中心に30〜40ページほど赤鉛筆の線引きあります。
★Amazonだと古書価格10,超え

高山宏による書評より
「中世・ルネサンス記憶術が18世紀の解剖図譜の世界に繋がり、ついには今現在の脳科学とも繋がっていることを史料とオブジェで説得した画期的展覧会(La Fabbrica del Pensiero 「思考建築」)が1989年上半期にフィレンツェで催され、これがその後の記憶の文化史研究の爆発的盛行の起爆剤となった。考えるほどに受け皿のない日本で、仕方なくぼくが『魔の王が見る』から『カステロフィリア』にかけての本で、パオロ・ロッシに発する記憶術研究のイタリアにおける怒涛の進展ぶりを紹介し、その過程でライナルド・ペルジーニの記憶術-建築論の名作、『哲学的建築』(1983。邦訳ありな書房)などが早々と日本語にできたりもしたのだ。

ぼくは「思考建築」展カタログの邦訳を企てたが、カタログは図版版権の厄介があって結局挫折したことも思いだす。挫折の苦汁といえば、こうした1980年前後の華々しい記憶術研究の展開を視野に、イエイツの最重要書の邦訳が遅いのに苛立って、ぼく自身、パオロ・ロッシを名訳で送りだした清瀬卓氏に頼んでイエイツ本も日本語にしていただき、これを国書刊行会から出すことにしたが、案の定、横槍が入って水泡に帰した。ぼくしか読むことのなくなった清瀬卓訳のイエイツは伊藤博明と並ぶ中世思想史の雄の意力に満ちた充実訳だった。嗚呼、翻訳企画の難しさ!

問題の「思考建築」展にインスパイアされたことを隠さないイタリア人文主義の若き華、リナ・ボルツォーニの『記憶の部屋』(1995)の邦訳紹介は、そんなもやもやした過去のいきさつを一挙払拭の爽快書である。明らかに既紹介のポーラ・フィンドレンのヴンダーカンマー論にも、即タイトルからしていきなりジョルジオ・アガンベンの『スタンツェ(部屋)』にもインスパイアされ、マニエリスムをコンピュータ・メディア論と結ぶ新人文学の典型的一局面へのマニフェストとも感じられる、素晴らしい本。」

商品の情報

カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > 人文
商品の状態やや傷や汚れあり

残り 1 7,920円

(6 ポイント還元!)

翌日お届け可(営業日のみ) ※一部地域を除く

お届け日: 12月30日〜指定可 (明日12:00のご注文まで)

  • ラッピング
    ラッピング
希望しない
希望する ( +600円 )
希望しない
数量
同時に5点までのご購入が可能です。
お気に入りに保存

対応決済方法

クレジットカード
クレジットカード決済
コンビニ前払い決済
コンビニ決済
代金引換
商品到着と引き換えにお支払いいただけます。 (送料を含む合計金額が¥299,000 まで対応可能)
ペイジー前払い決済(ATM/ネットバンキング)
以下の金融機関のATM/ネットバンクからお支払い頂けます
みずほ銀行 、 三菱UFJ銀行 、 三井住友銀行
りそな銀行 、ゆうちょ銀行、各地方銀行
Amazon Pay(Amazonアカウントでお支払い)

大量注文に関して

30個以上かつ10万円以上のご購入はこちらからお問い合わせください

お問い合わせはこちらから