一行 夏雲多奇峰又は白雲抱幽石又は白雲自去来又は竹葉々起清風 松涛泰宏筆(宗潤)(まつなみたいこう)

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夏雲多奇峰かうんきほうおおし
夏雲は高くそびえたち、まるで奇峰が立ち並んでいる様子。夏の風景の代表的なもの。

白雲抱幽石はくうんゆせきをいだく
幽玄な巨石の山、それを白雲がふわりと優しく抱くように包み込む、天上の様子。
壮大でありながらも、慈悲も感じさせるやわらかく温かい 関係。 周りに束縛するものがなく、心が素直になった時、あなたは何を抱くでしょう。(寒山詩) 。

白雲自去来はくうんおのずからきょらいす
(青山元不動 白雲自去来の対句)白雲は妄想や煩悩などの例えで、雲が次から次へと湧き起こり去来しても、山は元の姿のままで、其処にある。
白雲は時々に生起する妄想や煩悩などの例え、白雲はその周囲を無心に去来している意味。

竹葉々清風起たけようようせいふうおこす(竹葉葉清風起)
『虚堂録』にある「竹為君葉々起清風」の句から、竹がさやさやと清風 を送っている様子。
人の気配を取り去り、一層端的に竹林の清々しさを表現したものです。

【松濤泰宏(松涛泰宏)(宗潤)[まつなみたいこう]】
前大徳寺 鷲峰山、寿福寺第50世住職(福岡県)
1960年昭和35年 生まれ
1972年昭和47年 得度
1982年昭和57年 臨済宗大徳寺派、別格地、崇福僧堂初掛塔
1984年昭和59年 福岡大学卒業
1987年昭和62年 臨済宗大徳寺派、別格地、崇福僧堂再掛塔
1990年平成02年 臨済宗大徳寺派、三等地寿福寺住職
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【寿福寺】山号 鷲峰山 福岡県福岡市
京都 紫野 臨済宗大本山 大徳寺派に属する
1190年代に臨済宗の開祖
明庵栄西禅師(建仁寺開祖)によって禅宗に改宗され江戸末期から明治の初期に大徳寺派の末寺になる
作者松濤泰宏筆(松涛泰宏筆)(宗潤)(まつなみたいこう)
木箱
(野目目中、ス輪り・53240)
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